エルガーカントリーへの誘い

エルガー夫妻のハネムーンの地

1888年エルガーとアリスは婚約し、その記念としてエルガーは《愛の挨拶(Salut d'Amour op. 12)》を作曲しアリスへ捧げている。
しかしアリスの親族が結婚を強く反対した。理由は、まず2人の身分の違いであった。アリスは名門出の陸軍少将の娘。片やエルガーは一商人の息子。おまけにプロテスタント系が主流の英国にあってエルガーの一家は少数派のカトリックであり、エルガーの人生においても宗教的に何かと不利な立場に立たされる局面があった。

 

しかし2人は反対を押し切り1889年5月8日、ロンドンのケンジントンにあるブロンプトン礼拝堂で結婚式をあげる。エルガー32歳、アリスは40歳であった。
ハネムーンをワイト島のヴェントノールで過ごした。
そのヴェントノールで2人が宿泊したベルムンダハウスにはエルガープレートが設置されている。

 

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