Elgar MIDI Footage

愛の音楽家エドワード・エルガー

Elgar MIDI Footage

当サイトのElgar MIDIページでこれまで作成したファイルの主なものをWAV形式に変換して動画にてみました。PC上のサウンド環境よりはかなり好条件で聴けるのは確かなようです。MIDI演奏もビギナークラスのレベルゆえ聞き苦しい部分もあるのは確かですが、何分ここでしけ聴けない音源がかなりあるのがウリかなとも思います。

 

 

 

 

収録曲

 

1.アヴェ・ヴェルム・コルプス Ave Verum Corpus (Pie Jesu)
 1887年に若き日のエルガーがセント・ジョージ教会のために作曲した宗教曲。当初、「ピエ・イエス」として作曲されたが、1902年に「アヴェ・ヴェルム・コルプス」として改作された。1934年作曲者自身の葬儀の際、「ピエ・イエス」としてセント・ジョージ教会にて演奏されている。オルガン伴奏による合唱をイメージしたMIDI再現。
2.愛の挨拶(カーメン・ドラゴン風) Salut d'Amour Carmen Dragon style
 1888年エルガーが妻アリスとの婚約の際に作曲された。今日エルガーの作品として最もポピュラーなものの一つであろう。ここでは、1962年にケン・ラッセルが製作したドキュメンタリー「エルガー」の中でサントラとして使用されたカーメン・ドラゴン指揮/キャピトル交響楽団の演奏をイメージしてみた。ドラゴンの演奏はハリウッド映画音楽を思わせるような大変強い印象を与えるものがある。
3.朝の歌(カルロ・カーリー風) Chanson da Matin Carlo Curley style
 1899年作曲。夜の歌とのセットとなっている。2003年3月カルロ・カーリーがオルガン・ソナタ第1番の日本初演を行った際にこの曲をアンコールとして演奏。それがあまりにも素晴らしかったので、記憶を頼りにMIDIで再現してみた。
4.弦楽セレナード第2楽章 Serenade for strings 2nd mov.
 1893年エルガーとアリスの婚約3周年を記念して作詞された。特に第2楽章は、この頃の彼らの幸福感を表すかような美しさに満ちている。弦楽アンサンブル風の再現。
5.女声合唱曲「雪」 .The Snow
6.女声合唱曲「飛べ、さえずる鳥よ」 Fly, Singing Bird, Fly
 1894年作曲の女声合唱曲。妻アリスの作詞による。両曲ともエルガー一家とは家族ぐるみの付き合いをしていたフィットン夫人に捧げられている。その一家の2人の娘ヒルダとイザベラはエルガーの音楽教室の生徒であり、エルガーはそれぞれに曲を捧げている。そんな心温まるような交流の雰囲気がよく表れている作品である。
7.カンタータ「オラフ王」からAs Torrents of Summer
 1896年に作曲されたカンタータ「オラフ王」の最後の方に歌われる合唱曲。単独で演奏されることもしばしば。
8.「エニグマ変奏曲」第9変奏ニムロドから Nimrod from Enigma Variations
 1899年にエルガーが作曲家としての地位を確固たるものにした出世作。作曲者本人、妻アリスや友人たちの肖像画が音楽として描かれる。特に第9変奏は有名。ノヴェロ社に勤める友人イェーガーが描かれている。
9.歌曲集「海の絵」から第2曲「港にて」 In Haven from Sea Picture
 「エニグマ変奏曲」と同年1899年に手がけられた歌曲集。第2曲目はアリスの作詞である。元々、単独の歌曲「残るのは愛のみ」が、この歌曲集に組み込まれた。
10.オラトリオ「ゲンロンティアスの夢」から終曲 天使の告別 Softly and gently from the Dream of Gerontius
 1900年バーミンガム音楽祭のために作曲されたオラトリオ。エルガーの最高傑作の有力候補であろう。第2部最後にコントラルトによって歌われる感動的なフィナーレ。
11.行進曲「威風堂々」第1番(ヘルベルト・ケーゲル風)Pomp and Circumstance March No.1 Herbert Kegel Style
 1901年作曲、エルガーの代名詞ともいうべき作品。数多あるこの曲の録音の中でも最も奇妙な演奏であろうと思われるヘルベルト・ケーゲル指揮/ドレスデンフィル風の演奏をMIDIで再現。途中で極端に変化するテンポ、アレグロ部分でのティンパニの強調、トリオ部分でヴァイオリン声部が1オクターブ高い部分などが特長。
12.アーサー・ファッグ版「希望と栄光の国」 Arthur Fagge version Land of Hope and Glory
 「威風堂々」第1番の中間部を指して時の国王エドワード7世は、この旋律に歌詞をつけてはどうかとエルガーに薦めた。それに応えてエルガーは1902年の国王戴冠式を記念して「戴冠式頌歌」の終曲にA・ベンソンの歌詞をつけたものを組み込んだ。ほぼ同時に独立した歌曲が編曲されている。さらに1914年にはA・ファッグが4声の合唱バージョンを編曲。ここではそのファッグ版をMIDIで再現。
13.オラトリオ「使徒たち」から第2部ゴルゴダの場面 Truly this was the Son of God from The Apostles
 「ゲロンティアスの夢」(1900)「使徒たち」(1903)「神の国」(1906)はエルガーの3大オラトリオと呼ばれる。特に「使徒たち」はエルガーの作品の中でも最も長大な作品。聖書に描かれた受難物語がエルガー特有の壮大な音楽に仕上げられている。バッハも描いた世界観をエルガー独自の感性で作曲している。第2部ゴルゴダの丘での場面、「神よなぜ私を見捨てたのか」というイエスの言葉は管弦楽で表現され、それに続く「本当にこの人は神の子であった」という言葉は合唱で歌われる。
14. 交響曲第1番第1楽章冒頭 Symphony No.1 Opening
 1908年エルガーは念願の交響曲を完成させた。特に第1楽章冒頭に表れるモットー主題が全体のテーマとして扱われる。正にNobilmenteの言葉に相応しい気品に満ちている曲想である。
15.交響的習作「ファルスタッフ」より夢の間奏曲 Dream Interlude from Falstaff
 エルガー中期の傑作「ファルスタッフ」より、夢の間奏曲はヴァイオリンソロが美しく、しばしば単独で取りあげらる機会がある。1913年作曲。MIDIではトリルが上手く表現できないので、その点少々物足りないかもしれない。
16.合唱曲「The Shower」
 「The Foutain」とともに2つの組曲となっている。エルガーは生涯に渡って合唱曲を書き続けたが、この作品は比較的後期に書かれたもの。今日合唱のレパートリーとして登場することがよくある。
17.チェロ協奏曲から第3楽章Cello Concerto 3rd. mov.
 1919年作曲。エルガー創作の最盛期は1899年から1920年の間と言われる。その最後の大作となったチェロ協奏曲はその哀しみをたたえた美しいメロディゆえ今日でも人気が高い。ここでは緩除楽章を取り上げてみた。
18.歌劇「スペインの貴婦人」第2部よりサラバンド Sarabande from Spanish Lady
 エルガー未完にして唯一のオペラ。パーシー・ヤングが補筆完成。初期の木管曲集に使用されていたのものを再利用。埋もれるにはあまりにも惜しい典雅な曲想でヘンデルかモーツァルトのメヌエットを思わせる。

 

ボーナストラック Fragment

 

 

19.クレド Credo
 1872年にエルガーが、バーナード・パッペンハイムというペンネームで編曲したもの。ベートーヴェンの交響曲を下敷きにミサの通常文の中から「クレド」の歌詞をあてたもの。
20.グローリア Gloria
 同じくエルガーが1872年にモーツァルトのヴァイオリン・ソナタK547にミサ曲から「グローリア」の歌詞を付けたもの。
モーツァルトのト短調交響曲による交響曲 G Minor Symphony based on Mozart sequenced by Tony Smith
21.G Minor Symphony Opening
22.G Minor Symphony Menuet
 1878年にエルガーはモーツァルトのト短調交響曲の素材を使用して交響曲作曲を試みている。大英図書館にオープニング部分とメヌエットの一部が残されており、アメリカに住むエルガー協会会員Tony Smith氏はそのファクシミリを入手しMIDIを作成。彼のご厚意によりこのディスクに収録させていただくことになった。なお、メヌエットの方はエルガー初期の作品集「6つのプロムナード」の第5曲目、さらに「セヴァーン組曲」のメヌエットとして聴くことができる。

 

オラトリオ「最後の審判」 the Last Judgment
23.Simon of Gitta in Samaria
24.Alleluia for Heavenly Kingdom
25.Opening of the seal
 「使徒たち」「神の国」に続くオラトリオ3部作の最後になるはずであった未完作品。残された断片は交響曲第3番の一部として使用された。その他の断片はエルガーの自筆メモが残るだけ。その殴り書きからMIDIを起こしたため果たして正しく再現されているかは不明。

 

26.1907年版弦楽四重奏 Slow Movement of String Quartet in 1907(later into Symphony No.1)
 エルガーは初期の頃から度々弦楽四重奏の作曲を試みていた。その度に楽譜が破棄されたり他の作品に流用されるなどして中々形になることがなく、1918年のホ短調の完成まで待たねばならなかった。その中でも1907年に作曲を試みられたこの作品は、結局交響曲第1番の緩除楽章へと転用された。

 

27.「エニグマ変奏曲」オリジナル・エンディング Original finale to Enigma Variations
 1899年の初演当時、この「エニグマ」のエンディングは現行のものより約90小節ほど短いものであった。しかし、その終わり方があまりにも呆気ないのでノヴェロ社のイェーガー(第9変奏ニムロド)はエルガーにもう少し付け足してはどうかと助言した。初演を担当した指揮者ハンス・リヒターもこの意見に同意したためエルガーは結局終結部分を付け足して現行の形となった。付け足された部分では、オルガンの壮麗な響きが加えられ、ニムロドのテーマがもう一度登場することになった。これを聞いたイェーガーがニヤリとする様が思い浮かぶようである。この作品のフィナーレにはこのような2人のやりとりが行われていたと想像しながら「エニグマ」を聞くのも楽しいものである。

 

28.Football Chant(Sequenced by Chris Goddard)
 1898年、サッカーファンであったエルガーが、彼のご贔屓のチームWolverhamton Wanderersのために作曲した応援歌。彼の贔屓の選手がゴールを決めたことを報道したフレーズ「the leather for goal=ムチを打つようなゴール」に曲を付けたもの。同チームでは、このことを記念して作曲100年目の1998年に記念プレートをホームグランドに設置。このMIDIはA Librarian on WebのChris Goddard氏の作成したもので、Chrisのご厚意によりこのページで紹介させてもらうことになりました。氏の祖父であるSir John Martin-Harveyは、あのローレンス・ビニヨンにアーサー王を執筆することを依頼し、作品をビニヨンから献呈されたという。エルガーはそのアーサー王に音楽をつけて組曲となっており、その一部は交響曲第3番に組み込まれた。

 

 

交響曲第2番第2楽章最終部分 Symphony No.2 2nd mov.final
29.ロッホラン・パターン James Loughran pattern
30.印刷譜のパターン Printed score pattern
 「指揮者のロッホランが(エルガー・バースプレイスに)訪ねて来た時のこと、彼は《交響曲第2番》の自筆譜に2時間以上もかぶりついていた。近々、同曲を指揮することになっているらしく何か困っている様子であった。印刷されている楽譜に記されている、ある部分のクレッシェンドの指定がどうしても思うように演奏できないらしかった。そこで自筆譜を研究したところクレッシェンドは別の箇所に記されているのを発見し、彼はとても納得した様子で帰っていったという(この項Maichael Grundy著「Elgar's Beloved Country」 76ページより)」
 ロッホランが自筆譜から発見した部分とはどこか?2002年にロッホランがエルガー交響曲第2番を指揮するために来日した時に本人に会見して訊ねてみた。それは第2楽章最後の部分89番の3小節後のトロンボーンのクレシェンド・ディミヌエンドのことだという。印刷された楽譜上では、まずフルート、クラリネット、ファゴットなどの木管郡がA、C、Fisなどでppからクレシェンドをかけながら入ってくる。次にトロンボーンが同じようなディナーミックでA、C、Eで入って来る。最後に弦楽器が呼応して静かに消えていく。しかし、ロッホランが自筆譜上で発見したのは、トロンボーンのクレシェンドの頂点が印刷譜よりも一小節後だったのである。しかもクレシェンドの頂点は、楽譜上ではメゾフォルテであるが、ここをフォルテまで膨らませる。こうすると従来よりもトロンボーンがより浮かび上がり、かなり違った感じに仕上がる。またより深い印象を残すことができる。しかし、作曲者エルガー自身の2回の録音では、このパターンで演奏していないので、若干疑問の余地が残るのも事実。

 

歌曲集「帝国のページェント」から「ブルーマウンテン」 Blue Moutains from Pagent of Empire

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