希望と栄光の国

愛の音楽家エドワード・エルガー

オーマンディの希望と栄光の国

エルガーの代名詞ともなっている行進曲「威風堂々」第1番の有名なメロディは希望と栄光の国と呼ばれており、様々なパターンがある。
このパターン分けの解説に関しては、希望と栄光の国(Land of Hope and Glory)》4つのパターンを参照していただくとして。

 

ここではユージン・オーマンディが指揮した演奏についてスポットライトを当ててみたい。
このオーマンディ版が極めて特殊な編曲であり、現在までのところ彼以外にこのパターンで演奏したものが、ほぼ見当たらない。
何が特殊なのかを多少は説明する必要があるだろう。

 

 

歌詞があてられている希望と栄光の国の部分の声楽パターンが基本4種類存在している。

 

①4声あるいは単声で歌われるパターンで、当然ユニゾンとなる。作曲者はエルガー。プロムスラストナイトではこのパターンが採用されており、多くの録音もこのパターンに倣っている。

 

②4声に別れるパターン、その1。エルガー作曲で、1902年に作曲された戴冠式頌歌の最終曲のパターン。基本的にはこのパターンが威風堂々第1番の中間部に当てられることはない。

 

③4声に分かれるパターン、その2。希望と栄光の国だけを一曲の独立した歌曲をエルガーが作曲している。しかし、この場合の希望と栄光の国の声部は単声もしくは2声のパターンとなる。

 

④ ③のバージョンをアーサー・ファッグが4声に編曲したパターン。今のところこのファッグ版の録音はヒコックス盤のみ。

 

 

では、オーマンディのパターンとはどのようなものなのだろうか?

 

上記で言えば①と④の複合パターンということになる。これをやっているものが他に一切見当たらないのである。
なので、この最終的な編曲者はオーマンディということになるのだろう。

 

最初にこの録音に出会ったのがシドニーにある中古レコード屋のカセットテープ。
以来、CD化されたら買い直ししたいとずっと待っていたもののなかなか実現しなかった。
2023年の11月にCD化されたようだが、セットものに含まれているので入手しづらいようだ。

 

 

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