エルガーカントリーへの誘い

キャリス誕生の家

1890年エルガーとアリスは結婚後本格的な作曲家活動に打って出るために首都ロンドンへ転居する。最初、ケンジントンのマーローズ・ロード3番地、2ケ月ほどグレート・モールヴァンのラウダーデイル・ロード8番地(現在ザ・リーズ7番地)の「セイテルモウ」に戻り、次いでクリスタル・パレスに程近いアッパー・ノーウッド、そしてウェスト・ケンジントンのエイヴェンモア・ロード51番地へと落ち着いた。

 

 エルガーを作曲家として成功させることを決心したアリスの努力は涙ぐましいほどであった。世事の雑用にエルガーが惑わされることなく作曲に専念できるように何から何までこなしていった。また、写譜を引き受けたり、出版社に手紙を書いたりもした。後に娘のキャリスが母アリスについてこう書いている。「母は物書きになりたいという夢を諦めて、父の成功を助けることに誇りを感じていた」

 

 

キャリス誕生の家、ウェスト・ケンジントンのエイヴェンモア・ロード51番地

キャリス誕生の家

 

 

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