マリー・ホールのヴァイオリン協奏曲
マリー・ホールの名前と写真をふと見て聴きたくなった録音。
エルガーのヴァイオリン協奏曲。
1916年に行われた、同曲初の録音である。
指揮しているのが作曲者自身でここでヴァイオリンを弾いているのがマリー・ホールだ。
日本ではほとんど知られていないヴァイオリニストだし、残されている録音の数も極めて少ない。
情報はとても少ないのであるが、我々エリガリアンにとっては特別なヴァイオリニストである。
エルガーの生徒の中で最も名声を得ることが出来たのが彼女である。ゆえに初の録音のソリストとして指名されたのであろう。
エジソン式のラッパ吹き込みによる旧式録音ゆえ状態は劣悪である。テンポも不自然なほどに速い。
しかし、その劣悪な条件を差し引いても、なんと温かく情熱的な音色なのか。のちに同曲を録音し名盤の誉れを獲得する、あのメニューインの響きにも近い。これこそがエルガーサウンドだ。