ガーディナー指揮のエルガー2番
2017年3月5日 アムステルダムコンセルヘボウを指揮したサー・ジョン・エリオット・ガーディナーによるエルガー交響曲第2番。
素晴らしい名演だ。バッハやヘンデルなどの古楽演奏の専門家と見られがちなガーディナーのエルガー?と意外に思われるかもしれない。
しかし、彼は昔からここ一番という時にエルガーを演奏してきた。さすが英国人である。
ウィーンフィルとのエニグマ変奏曲を聴いてみてもらえばわかる通り彼のエルガー愛があふれるばかり感じられる。
もし彼が本格的にエルガー演奏に参入してきたらすごいことになるだろうという予感はあった。
このコンセルヘボウでの2番を聴いてその予感は間違いではないことを知った。
演奏のタイプとしてバレンボイム(旧盤の方)やシノーポリ、トムソンや大友直人に近いシンフォニックで雄大な響きを聴かせる方。また会場の響きも素晴らしく幽玄で豊かな生命力を感じさせる。
以前。エルガー協会の機関誌でガーディナーはこの曲のスケルツォでオルガンの入ったエディションを演奏していたというレポートがあり、長年気になっていた。
今回の演奏を聴いたところオルガンは使用していなかったようだ。解釈を変えたのかオルガンを入れられなかったのかは今回確認できなかったが、そんなことはどうでもよいくらいの素晴しさだ。エルガーの精神をわかっている人は必ず第4楽章を重点を置いて解釈する。エルガーがバルビローリに語った言葉「本当の音楽は155番以降に始まる」
正に終楽章後半の慈愛に満ちた丁寧な扱い。これこそがエルガーの心情の吐露である。
久々に凄い演奏を聴いた。ぜひ実演で聴きたいものだ。
Elgar's Symphony No2
John Eliot Gardiner conducts the Royal Concertgebouw Orchestra
The Concertgebouw, Amsterdam
5 March 2017
1 Allegro vivace e nobilmente - 1:00
2 Larghetto - 21:41
3 Rondo: Presto - 37:53
4 Moderato e maestoso - 46:26