ゲロンティアスと交響曲3番の儀式性について
ゲロンティアスの夢と交響曲第3番(特に第4楽章)は儀式である。ゲロンティアスの儀式性に気づいたアンソニー・ペインは交響曲3番の補完の際、その儀式性のエッセンスを注入した・・と結論づけた。
【ゲロンティアスの夢】
儀式参加者
ゲロンティアス、
友人たち、
司祭、
天使、
聖霊、
苦悶の天使
隠れキャラ
イエス・キリスト、
創造主、
アーサー・サリヴァン
儀式の趣旨
死を迎え天に召される1人の人間ゲロンティアスを、キリスト者として認定し、天界へ導く通過儀礼。そのための通行手形がキーナンバー12である。言わば各関所を通行する際に扉を開けるための暗証番号みたいなものだ。12という数字はエルガーにとって信仰の上で極めて重要な意味を持つ数字である。
アングル作者
エドワード・エルガー(ゲロンティアスは彼自身の投影でもあるが、ゲロンティアスを「キリスト者」として認定するのもエルガーである)
【交響曲第3番第4楽章】
儀式参加者
エドワード・エルガー、
アンソニー・ペイン、
ウィリアム・ヘンリー・リード
儀式の趣旨
未完に終わったエルガーの交響曲第3番を、ビリー(W・H・リード)の助けを借りながらペインが作品を完成させて、最後にエルガーに奉納する(楽曲最後に静かに鳴らされるドラの音)。
第4楽章における配役テーマ
冒頭ファンファーレ=エルガー
アーサー王のテーマ=ペイン
荷馬車のリズム=ビリー
アングル作者
アンソニー・ペイン